オープンガーデンクラブ東京

2000年5月、「オープンガーデンクラブ東京」が初めて東京でオープンガーデンを立ち上げた時の反響は大きかった。TV各局が朝のニュースで取り上げたほどであった。
ちょうど世間でオープンガーデンの言葉が聞かれ始めた矢先であり、しかも東京ということで関心を集めたのである。


内容は、「グリーンアドバイザーの会東京支部」の有志がオープンガーデンをやりたいとの目的で「オープンガーデンクラブ東京」を結成し、公開庭を募り、田園調布で7庭の協力を得てビジターをバスで案内したのであった。90名の参加があったという。


我々地方の人間としては、神宮外苑で行われた「第1回東京ガーデニングショー」(これは第2回以降続かなかった)で予告されていたし、いよいよ東京で始まったか、これからどんな風に発展するかと眩しい思いで見ていたのであった。


しかし翌2001年は三鷹の6庭で行われ、2002年は東横沿線の7庭、2003年は豊島区の7庭といった具合に(毎年このペースで続いている)場所が毎度変わるのであった。
加えて先に公開した庭が公開を続けているのかどうか、「オープンガーデンクラブ東京」のバスツアー以外に個人で庭を訪問できるのかどうか、明らかにされていない。
多分出来ないのだと推測する。
オープンガーデンを推進する主体と公開庭とがまったく別個であり、運営は困難を極めるであろう。よく継続していると感服する。


それにしても「オープンガーデンクラブ東京」が公開庭の名前・場所を公開せず、各庭もその後の公開および公開の告知を行っていないとしたら、それはオープンガーデンに該当しない。
東京という場所の難しさがあるのだろうが、公開を名乗らないオープンガーデンはあり得ないと思う。
さらに自身のホームページにおいて、責任者および連絡先の氏名・住所の記載がないのは社会活動を行う団体として無責任であろう。